日記

2021-10-17 10:30:00

ちょっと寄り道 ショパンコンクール

ショパンコンクールのファイナリストが決まった。

813846_m.jpgコンクールが行われているワルシャワ

 

ドキドキ

 

おお!

私がとりわけ感動した三人が揃っていた!!

ハオラオ、反田恭平、小林愛実

 

それで何というわけではない。

 

音楽は芸術だから最終的に評価はできない。

今回も、私の受容体(レセプター)を、弾いてる人の表現がどれだけ満たしてくれたか、

いわば、「好み」というオプション的な部分で選り分けただけ。

 

トッピングの好みがコンクールの審査員のものに似ていたというだけの話だろう。

 

それでも、あえて、自己満足にすぎない感想を一言でいうと、

ショパンの音楽を、

 

ハオラオは、素晴らしいおもちゃを残すことなく楽しんでいる

小林愛実は、自分のショパンの完璧な再生に迫っている

反田恭平は、ショパンの音楽が勝手にあふれてくる

 

これはあくまでも、私の独善的な断定。

技術と表現の統一されたピアニストとしては、わたしは反田さん。

少々できの良し悪しがあっても、揺るぎない安定感があって安心して陶酔していられる。

 

私のショパンは、人生で人が体験する根源的な感情が「怒り」以外すべて入っている。

喜び、憧れ、希望、尊敬、畏怖、郷愁、悲しみ、絶望、苦しみ。

417348_s.jpg

それをどれだけ丸ごと、聴く人の感じられるレベルで伝えてくれるか。

きっと、みんな、それで好きなピアニストを選んでいるんだ。

 

芸術と言うのは、芸術家の創りだした丸ごとの別世界。

それがいいかどうかは他人には決められない。

 

芸術の社会的意義?

好きな世界が鑑賞者を慰め励ましてくれること、じゃないかなと思う。

精神の栄養剤。

 

しかも、いくら摂っても無尽蔵(^_-)-☆

そっか~、芸術家はやがて死ぬけど、芸術はエネルギーを出し続けて不死身なんだ!!

 

今日の言葉:芸術は無限の精神の栄養源