日記
友達の書展
大学時代の友人で国際的書家の、國分絮紅が仲間と開いている書道展に行ってきた。
アートだった!!
孔子の論語を表現 ↓
『盡善盡美』っていうのが孔子の言葉で、
「良いこといっぱい、美しさ一杯」と言う意味かな。
それを彼女は「美しさ一杯」の方を強調してる。
孔子の言葉の順番は守ってるね(笑)
一字一字がうまいとかより、見て、楽しかったり、強烈だったり、ウキウキ感が伝わってきたりする作品が並んでいた。
抽象画を観た時や音楽を聴いた時の反応に近かった。
こういうの、伝統的書道では認めたくない人もいるかも。
確かに、綺麗な字をきちんと書くのは大事。
筆遣いがマスターできてないと自由に発展させられない。
例えば、あんな自由な絵を描くピカソは凄いデッサン力だし
私の友人や仲間の人たちも、基本の筆遣いでお手本書いてるの、それはキレイ!!
その基本字の書き方をマスターするのは、「お習字」の段階。
「正しい」筆遣いをきちんと守って身につける。
これは、訓練とか、規則とかの言葉と同類で、束縛される。
いつまで訓練すればいいかが私には分からないけど、
その先にある「自由な表現」のために、私は書道(まだ習字かな)に取り組んでいる。
アートに憧れつつ、デッサンに励んでいるとこなんだな。
上手になれるのかな、大してうまくならないだろう、と先の見えない暗闇のなかで練習していたけど
展覧会に一歩足を踏み入れた途端、光がさした。
筆を持つときの肩がフッと軽くなった気がする。
宇宙飛行士だって、普通じゃ耐えられないような訓練してるんだよな。
今日の言葉:何事もまずは素直に謙虚に黙々と訓練。でもそれは自由に羽ばたく力を得るため
書の依頼制作中
連休中は、依頼を受けた石碑の文字を書き続けた。
表7文字、裏16文字の楷書。
何枚の紙、どれだけの墨、時間、体力を無駄に・・・
いや、ホントは、無駄なんて感じる余裕もない。
書き続けてると、途中で限界を感じる
練習なら、ここで止めちゃう。
でも、引き受けちゃったんだから止められない。
ここからがホントの努力、修行。
そして、上達できるとしたら、ここから。
もう一枚、もう一枚、最後の一枚、と続けているうち、
だんだん、ダメなところが浮き上がって見えてくる。
それをカバーするために工夫する。
筆や紙、墨を吟味するのはもちろん、
例えば、まっすぐ字を並べるためには、
下敷き用に線を入れた紙を用意して、
それでもだめだと、さらに線を入れ、
一文字ごとの字形と、全体の配置と、
・
キリがない。
でも、やりきらないとダメな状況。
この、絶対やりきらないとダメな状況にたって初めて、進歩がある。
私の場合は、特にこの状況が必要。
どうも、自分だけのためにはあまり努力ができないタイプ。
だから、依頼してくれる人には大感謝。
結局、洋裁や手芸、英語教室も信頼して依頼してくれる人に応えたい一心。
そのおかげで、進歩成長できて、
さらに、上手くいくと一緒に喜んでもらえる。
こんな何倍にもおいしいことって、ホントに文字通り
有り 難い( ;∀;)
今回の書、まだ納得できる物はできてないので、
もう、これからどれだけ時間がかかろうとも、
一筆一筆、丁寧に書いてみよう。
今日の言葉:人間て、自分のことならすぐ諦めちゃう。他人の役に立てることこそ生きがいになる。
弘法も筆は選ぶんじゃない?
書道で北魏の臨書をやってる。
もうずーっと、やってるけど、あの線が出せない。
線もだけど、起筆(筆を紙に置くとこ)からしてできないので書き出せない💦
こんな字です
↓ ↓ ↓
中国の古~い石碑の字を拓本にしたものがお手本。
どこからどこまでソックリに書かなければなりません。
それぞれの線の初めや終わりのハサミで切ったようなシャープさ。
どうやってもできません(´;ω;`)ウゥゥ
ユーチューブでこの臨書の見事な動画を発見し、筆運びを見ることができました。
韓国の書家なので、名前も読めないんですが・・・
(コメントに、英語で筆運びが参考になったと書いておいたら、イイネしてくれました)
真似してもうまくいかないですが、目からウロコ!!
あとは、練習・練習・・・
動画のお蔭で、今日までにわずかに改善したことは、
墨を濃くした
筆を持つ位置をう~んと下げた
そして今日、筆を替えた!!
今までは、細めのコレ
↓ ↓ ↓
10年以上使っていて大好きな「一休園」製ですが、アノ線が出せない(つд⊂)エーン
この筆だと、やわらかい曲線が、きれ~いに書けちゃいます。
そこで、中国の筆に替えてみた
↓ ↓ ↓
筆の穂先が横に揃ってて、なんか油絵の筆に似てます。
羊毛なので軟らかすぎるけど、字形はすごく出しやすくなった\(^o^)/
軟らかすぎて穂が長すぎるので、先生が黒糸で巻いてくれました。
親心を感じ有り難かったけど、こうまでしてもらわないとならない自分が情けない_| ̄|○
弘法さん、旅の途中じゃいちいち筆選んでらんなかったでしょうが、書きにくいなぁ、とか思ってたかな~?
ひょっとして、マイ筆、持ち歩いてたのかも、と思った。
でもでも、人間、自分を超えた物は理解できないから、私には弘法さんは分からない。
筆なんか問題じゃなかったんだろう、きっと。
今日の言葉:天才は孤独だ。孤独に強いメンタルがなければ辛い。天才でないことは恵まれたことなんだ。師の愛も注がれる。