日記

2022-03-29 10:00:00

体験に基づく英語学習法

昨日、高三生のクラスでクリスティを読み終わった。

"And Then There Were None" を、一字一句漏らさず、きちんと読破した。

この作品のどこをとっても、後に続く学習者に解説できるはず。

これは自信となって、今後の英語学習を支えるだろう。

 

いろんな英語教室がある。

特定の試験を狙ったものから、学校英語の補習、会話教室まで。

 

英語を習おう、と思ったら、まずはっきりさせなければならないことが二つある。

1 目標

どんな英語の力がつけたいのか。

日常会話力?

学校受験?

資格試験?

 

2 現在の実力

目標としている英語力に関して、現在自分はどのくらいマスターしているか。

 

この二つをはっきりさせれば、どこで習えばいいかもはっきりする。

 

でも、ひょっとしたら、多くの人は、時流に乗って、なんとなく英語は大事、できた方がいい、と思っているのかも。

目標がはっきりしない場合は、自分が使っている日本語のどの場面、どのレベルを英語でモノにしたいのかを考えるといい。

 

日常生活で困らない程度でいいのなら、会話教室に行くのがおススメ。

オンラインでも一杯あるし、気軽に始められるはず。

今はやりの帰国子女の英語力は、この部分がクリアできているにすぎない。

(個人差があるので、会話力も様々だし、中には、それ以上の言語能力を育てている人もいる)

 

日常会話以上のレベルを求めるなら、ズバリ、英検2級以下の人はまず塾や個人指導で2級レベルはマスターすること。

(2級をとれと言っているのではない)

 

それ以上の力があれば、自分の知的好奇心にみあった英文をどんどん読むのが一番効果的!!

特定のテストに的を絞った勉強は、実は、「受験の傾向と対策というハウツー」なので、基本の力が無い人には無駄。

(英検2級を基準にしているのは、いろんな英語検定試験の中で、英検が一番偏りのない英語基礎力をはかっているから)

 

はっきり言うと、思考力、読解力、それを支える知識がなければ、「英語ペラペラ? それが?」

(例えば、海外からの視察団の通訳は、プロの同時通訳より、その専門分野の大学院生とかの方が役立っている。

ウクライナ大統領のスピーチの通訳は、日本人で政治が専門の人の方が良かったと思うーウクライナ語が分かるそういう人、居ないのかな?)

 

日本語が母語の私たちが他言語をモノにするには、まず日本語の読解力が不可欠。

自分の言葉で分からないことは何語でも分かりません。

 

というわけで、クリスティを一冊マスターした高三生。

大学生になったら、帰国子女の英語力をいずれ楽に超えていくことでしょう。

 

今日の言葉:言葉は道具。道具は使いよう。いい道具持ってるだけじゃ何にもならない。