2021-12-06 11:46:00

厳しい条件は成長の栄養

ご注文やご相談でいろいろな条件が付くと、できるかどうか不安。

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でも、せっかくのチャンス、めいっぱいお応えしたいっ💪

 

つい最近、かのニーチェが、「人は自分に不可能なことに対しては不安にならない」と言ってる(ホント?)と聞いた。

それなら、不安な気持ちは可能性があるという励ましになる(笑)

 

ともかく、注文や相談を断らなければ、苦悩(大げさ)と悩みの日々が始まることになる。

 

平均するとこんな日々。

まずは頭の中で空想、想像、イメージ化に1週間くらい?

紙に描いて(描かないことも多い)、生地を探して1週間

さて具体的な作り方手順(順は追わないで、要所だけ考えてる)に数日

 

確信を得るのにかかる時間は・・・ってきれいごとだ。

実は、気がのる瞬間を無期限に待つ。

 

いかにもらしいことを言ってるけど、現実はすべて気分次第だと白状しよう。

 

一瞬にしてイメージがわき、たまたまピッタリの材料が手元にあれば、他のことをおいてできてしまうこともある。

気分がそがれないから。

 

その逆に、工程のどれかが欠けるといくらだって時間がたってしまう。

面倒な材料注文とかもなかなか進まない💦

 

こうしてみると、ナントわがままなこと_| ̄|○

 

でも、ありがたことが二つ

一つは、私ってこういうことはなかなか諦めない。

行動に移っていなくても、頭の中ではずーっと気にしている。

 

そして、二つ目は、相手の方が超寛大。

信じてもらっているのかな。

ダメ元と思ってるのかな。

 

どちらにしても、私が働きかけると受け取ってくださる。

遅いからもういい、なんて決して言われない。

 

実は、私なりに、時間経過は気にしていて、限界だと思った時には何らかの答えをだすようにしているのだ。

(できるじゃん!?)

 

そう言えば、この間の書道教室で、来春の作品展用の作品を書いている時、

他の人がどんどんそれらしく前進しているのに私が感心していたら、

我が師は一言

「大丈夫よ。あなたは立ち上がりが遅いタイプだから」

 

何ごとも、ぎりぎりに仕上がるタイプ。

学生時代の試験勉強が一夜漬けだった悪い癖が、そのまま克服できてない💦

 

話が大きく逸れちゃったけど、ギリギリなんとか条件をクリアできてるかな、というのが唯一の救い。

今回は、医療用で長い髪が全部包めて、お洒落なキャップという条件だった。

新作 ニットキャップ

条件、クリアできてるかな?

自己採点、甘すぎかもしれないけど、条件出されなかったら絶対できなかったものだ。

 

生地も、厚すぎず伸縮性のあるものを探して、ニット地に行きついた。

今もうすでに、改善の余地が見えているから、もう少し進歩できるかも。

 

今日の言葉:厳しい条件は、成長の肥料

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2021-11-03 13:57:00

ユーチューブのコメントにも見えた日本社会の後進性

ユーチューブやブログや、一度手を広げ、いろんな人とのつながりできてくると、自分勝手には止められない責任みたいなものがでてきた。

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正に、ネットの一目、交流点としての責任。

 

ユーチューブチャンネル「簡単ハンドメイキング」では、最近、帽子系では外国の方のコメントが多い。

でも、ロシア語、読めない💦

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コメントを丸ごと検索に放りこむと訳の分からない日本語になる。

 

だから、単語の区切り毎に検索すると、語句ごとの意味だけは何とか分かる。

これを何度かくりかえしているうち、前置詞らしきものや、「帽子」とか「準備」とかの名詞が見えてきた。

Ha は英語の on、 C は with、単語の始めはみんな大文字らしい。

 

どうやら、「キャップをかぶったところが分からない」と言っているらしい。

そう言えば、同じことを、英語で言われたこともあった。

 

あの時は「スミマセン、自分でかぶって見せる勇気がなくて」と書いたところ、

「あなたは日本のレディなのね」と返事がきた。

 

どうやら、日本の女性は「つつまし」くて人前に出ない、というずいぶん昔のイメージのまま理解されているらしい。

「違う!」って言いたいけど、仕方ないかも。

何しろ日本は女性蔑視の後進国だということが統計の数字ではっきりしたんだから。

 

今回の衆院選でも、女性の当選率は超低かった。

女性も含めた多くの有権者がどこかで、「女だから」にとらわれている。

 

その歴史的心理的糸をたぐっていくと、

男女別姓や同性婚の反対につながり、

家制度につながり、

皇室問題、へと

根は深~い_| ̄|○

 

女性は家の跡継ぎを生む道具!?

 

なんて原始的!!って思うかもしれないけど、原始時代にこんな考え方はなかった。

 

これは、人間が文化的に成長する過程で生まれた人為的思想に過ぎない。

腕力の強い男性が、「自分の子孫を残したいという本能」を合理化するために作った掟。

社会をおとなしく従わせるために便利な思想。

 

 でも、それが当たり前の空気の中で育ち、暮らしてくると、簡単には脱ぎ捨てられないだろう。

だから、せめて、自覚しておくことが大事だ。

私たちは、女性蔑視という人工的な価値を植え付けられていると知っていることが大事だ。

 

今日の言葉:人生の改善は学びから。学びは知ることから。

 

 

 

 

 

2021-10-21 09:35:00

またまた寄り道 ショパンコンクール結果

たった今、ユーチューブで結果発表、審査員と入賞者4人の一言を聞いた。

 

多くの人(特に日本人)が期待していた反田恭平さんは2位。

 

直後のコメントで審査員の言葉に納得。

「求めているのは、Dazzled (まぶしい、めがくらむ)より Moved(心が動く、感動する)。」

 

どんなところで感動するかは、まったく十人十色。

だから、究極的には順位は決められないということ。

 

コンクールとなると、目立つことを聴く方も求めがち、つい、dazzling をmoved と勘違いしがち。

やはり、芸術とは、個別の表現、個別の感動。

表現に必要な技術はトップレベルの人たちが揃ったのだから、あとは「好み」

 

しかも、ピアニストも聴衆も、刻々と変化・成長しているのだから、昨日気に入ったものが今日も好きとは限らない。

若いピアニストと年上のピアニストの理解がどちらが優れているかも誰にも決められない。

 数学や科学じゃないから、あくまでも個人の主観的判断だから。

 

「今」という一瞬に、演奏し、鑑賞し、感動を共有できたこと、これこそ幸せな一瞬。

その積み重ねが、素晴らしい人生を作っていく。

 

審査員が、

「ショパンをよく知っているつもりでも、ピアニストの見せてくれた新しい世界に、moved, amazed, dazzled 」

と言っていた。

 

いやあ、何より、こんな感動を世界に届けてくれたピアニストに感謝と尊敬の大拍手!!

実際、PCの前で、泣いたり、拍手したり、思わず「ブラボー」とか・・・

この異様な姿に夫も慣れてきたところで、終わってよかったかも。

 

人生、果てなし。

成長、無限。

 

今日の言葉:今日も新しい一日。

2021-10-17 10:30:00

ちょっと寄り道 ショパンコンクール

ショパンコンクールのファイナリストが決まった。

813846_m.jpgコンクールが行われているワルシャワ

 

ドキドキ

 

おお!

私がとりわけ感動した三人が揃っていた!!

ハオラオ、反田恭平、小林愛実

 

それで何というわけではない。

 

音楽は芸術だから最終的に評価はできない。

今回も、私の受容体(レセプター)を、弾いてる人の表現がどれだけ満たしてくれたか、

いわば、「好み」というオプション的な部分で選り分けただけ。

 

トッピングの好みがコンクールの審査員のものに似ていたというだけの話だろう。

 

それでも、あえて、自己満足にすぎない感想を一言でいうと、

ショパンの音楽を、

 

ハオラオは、素晴らしいおもちゃを残すことなく楽しんでいる

小林愛実は、自分のショパンの完璧な再生に迫っている

反田恭平は、ショパンの音楽が勝手にあふれてくる

 

これはあくまでも、私の独善的な断定。

技術と表現の統一されたピアニストとしては、わたしは反田さん。

少々できの良し悪しがあっても、揺るぎない安定感があって安心して陶酔していられる。

 

私のショパンは、人生で人が体験する根源的な感情が「怒り」以外すべて入っている。

喜び、憧れ、希望、尊敬、畏怖、郷愁、悲しみ、絶望、苦しみ。

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それをどれだけ丸ごと、聴く人の感じられるレベルで伝えてくれるか。

きっと、みんな、それで好きなピアニストを選んでいるんだ。

 

芸術と言うのは、芸術家の創りだした丸ごとの別世界。

それがいいかどうかは他人には決められない。

 

芸術の社会的意義?

好きな世界が鑑賞者を慰め励ましてくれること、じゃないかなと思う。

精神の栄養剤。

 

しかも、いくら摂っても無尽蔵(^_-)-☆

そっか~、芸術家はやがて死ぬけど、芸術はエネルギーを出し続けて不死身なんだ!!

 

今日の言葉:芸術は無限の精神の栄養源

 

2021-10-16 09:00:00

もうすぐ誕生日

「アッ」とも言わないうちに、もう神無月も半ば

気づけば、季節は移り、自然は着々と衣替え。

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近くの公園ではドングリが一杯こぼれ、

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お寺の庭の銀杏の木の下がベージュに染まっている。

こぼれた銀杏の実で。

 

数年前までは、お寺のお坊さんたちが拾い、みんなが拾い(私も)すぐなくなったのに、

今年は、コロナのせいで、お寺が散策や立ち止まりを禁止したので、

ギンナンが雨に打たれ踏みつぶされている。

 

何か悲しくなった。

貴重で取りっこしていたギンナンも今年は余計モノ。

 

何かなぁ~

 

何なの?

うーん、はっきり言っちゃうと、悲しみが肯定されちゃいそうで、言えない。

 

ショパンのせいかも。

美しいけど、悲しい。

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夫にチラッと話したら、

「芸術は悲しいものだよ」と。

 

そうだなぁ。

命あるもの(mortal)の悲しみ。

 

それは、

 

不可能の悲しみ。

 

終わりの悲しみ。

 

死の悲しみ。

 

誰も避けられない運命の悲しみだ。

 

コンクールのピアニストも

聴いている人も

その悲しみを直視する勇気がある。

 

ピアニストは、それに全身全霊を捧げている。

顔をゆがめ、汗を流して、自分をコントロールしながら、その悲しみをシェアしてくれている。

 

悲しいのはあなただけじゃないよ。

 

そっか、だからこそ今が大事なんだ。

今、何を思い、何をするか、選ぶのは私。

 

一呼吸ごとに、さらさらと命の砂がこぼれていく。

今、生きないと!!

 

今日の言葉:今いるところで今やることに命を捧げるつもりで最善を尽くしたい